1 HelicalCTの説明で正しいのはどれか。

a.造影剤を静注し、経時的に撮影すること。

b.高分解能で撮影すること。

c.広い範囲で撮影すること。

d.多検出器で撮影すること。

e.寝台を移動させながら、らせん状に撮影すること。

 

2 次のうち正常解剖での正しい記述はどれか。

a.大動脈弓からは左総頚動脈、左鎖骨下動脈、右腕頭動脈の順にこれらが起始する。

b.胸水は肺と臓側胸膜の間に貯留する。

c.気管は肺とは異なる臓器である。

d.右肺では主気管支から上中下葉の気管支に三分岐する。

e.左肺には小葉間裂がある。

 

3 CT用ヨード造影剤の禁忌はどれか。

a.肺気腫

b.胃穿孔

c.狭心症

d.腎不全

e.原発性アルドステロン症

 

4 骨性腫瘍の中で良性なのはどれか。2つ選べ。

a.骨肉腫

b.単発性骨嚢腫

c.巨細胞腫

dEwing肉腫

e.類骨骨腫

 

5 16歳の男性。右大腿遠位の痛みを訴え来院した。XP写真を別に示す。診断として最も可能性の高いのはどれか。

a.骨軟骨腫

b.軟骨肉腫

c.転移性骨腫瘍

d.骨肉腫

e.骨髄炎

 

6 25歳の女性。打撲により撮像された]P写真で偶然に病変が発見された。診断名はなにか。

a.骨肉腫

b.形質細胞腫

c.多発関節炎

d.内軟骨腫

eBrodie膿瘍

 

7 びまん性肝疾患の画像所見について、誤っているのはどれか。

a.脂肪肝の肝実質は、単純CTで低濃度を呈する。

b.脂肪肝の肝実質は超音波で高輝度を呈する。

c.肝硬変では血管造影で動脈の拡張、蛇行、狭小化が見られる。

dBuddChiari症候群では肝臓の右葉の腫大が見られる。

e.ヘモジデローシスの肝実質はCTで高濃度を呈する。

 

8 肝硬変に伴う門脈圧亢進症で見られる所見として、誤っているのはどれか。

a.心臓肥大

b.食道胃静脈痛

c.腹壁静脈拡張

d.腹水

e.牌腫

 

9 肝腫瘍のダイナミックCT所見を別に示す。正しいのはどれか。

a.病変はCouinaudの亜区域分類のS8に存在する。

b.肝硬変に合併することが多い。

c.悪性腫瘍である。

d.超音波でモザイクパターンとして見られることが多い。

eMRIT2強調像で高信号を示す。

 

10 膵島細胞腫瘍について誤っているのはどれか。

a.膵島細胞腫瘍で頻度の多いものはインスリノーマである。

b.膵島細胞腫瘍でホルモン産生しないものがある。

c.膵島細胞腫瘍は一般に乏血性である。

d.膵島細胞腫瘍は一般に単純MRIT2強調像で高信号を示す。

e.膵島細胞腫瘍は肝臓などに転移をきたすものがある。

 

11 図aeを別に示す。他と異なる疾患名のものはどれか。

a

b

c

d

e

 

12 以下の膵腫瘍のうち、動脈相で濃染される(多血性)腫瘤はどれか。

a.粘液性嚢胞腺腫

b.膵島腫瘍

c.仮性膵嚢胞

d.膵癌(腺管癌)

eIPMN(膵管内乳頭状粘液産生腫瘍)

 

13 肝胆膵の解剖について誤っているのはどれか。

a.総胆管と膵管が十二腸壁内で合流してVater乳頭に開口する。

b.総肝管と胆嚢管が合流して総胆管となる。

c.肝臓はCouinaudの分類で8つの亜区域に分けられる。

d.肝のグリソン鞘内を動脈、門脈、静脈が走行する。

e.膵臓は後腹膜に位置する。

 

14 胆石の画像所見として誤っているのはどれか。

a.石灰化のあるものと無いものがある。

bMRCPでは低信号として認める。

c.超音波検査では後方エコーが増強する。

dCTで抽出されないこともある。

e.胆嚢ポリープと鑑別が難しいことがある。

 

15 バルーン閉塞下逆行性経静脈的静脈癌硬化療法(BRTO)施行前後の腹部造影CTを別に示す。正しいのはどれか。

a.あらゆる胃静脈痛が治療適応となる。

b.塞栓物質による腎障害を軽減するためにハプトグロビンを使用する。

c.胃静脈瘤内に塞栓物質が充満して造影されなくなっている。

dBRTOは門脈庄を下げることにより静脈癌を消失させる。

eBRTOの主たる塞栓物質は無水エタノールである。

 

16 腹部内臓動脈瘤の塞栓術において、適切な塞栓物質はどれか。2つ選べ。

a 自己凝血塊

b 無水エタノール

c 離脱式金属コイル

d ゼラチンスポンジ細片

e ファイバー付き金属コイル

 

17 T2強調像にて低信号を示す病変はどれか

a 肝嚢胞

b 肝血管腫

c 胆石

d 肝細胞癌

e 膵嚢胞

 

18 肝細胞癌に対する経カテーテル的動脈化学塞栓術について正しいのはどれか

a 肝機能に関係なく、施行可能である

b 破裂症例にも適応がある

c 門脈本幹腫瘍塞栓例は禁忌である

d 塞栓物質使用前に抗菌剤を動注する

e 冠動脈以外の動脈は塞栓しない

 

19 胆道系IVRのうち誤っている組み合わせはどれか

a 急性胆嚢炎・・・経皮的胆嚢ドレナージ(PTGBD)

b総胆管癌による胆道閉塞・・・経内視鏡的経鼻的胆道ドレナージ(ENBD)

c 総胆管癌による胆道閉塞・・・経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)

d 術後腹空内膿瘍・・・経皮的膿瘍ドレナージ

e 術後創部感染・・・磁石吻合術

 

20 60歳の男性。胸痛で来院された。造影CT矢状断像を別に示す。考えられる疾患はどれか

a 大動脈縮窄症

b 真性大動脈瘤

c Burger病(閉塞性血栓性血管炎)

d 解離性大動脈瘤

e 高安動脈炎

 

21 60歳代の男性。注腸検査画像を別に示す。最も考えられる診断はどれか。

a.腸結核

b.クローン病

c.潰瘍性大腸炎

d.虚血性腸炎

e.結腸癌

 

22 核医学検査について、誤っているのはどれか。

a.調べたい組織や臓器に親和性のある放射性薬品を用いる。

b.侵襲性の低い安全な検査である。

c.代謝や血流の状態を画像化できる。

d.放射性医薬品は頻繁にアナフィラキシーを引き起こす。

e.放射性医薬品の静注を管理区域内で行う。

 

23 消化管出血シンチグラフィに用いる放射性薬剤として正しいのはどれか。

a99mTc-DTPA

b99mTc-MAG3

c99mTc-RBC(赤血球)

d131I-adosterol(アドステロール)

e99mTc-MAA(大凝集アルブミン)

 

24 79歳の女性。2年程前より物忘れが目立つようになり、物をとられる妄想もみられるようになった。パーキンソン症候群は認めず。考えられる疾患はどれか。施行された脳血流SPECTを別に示す。

a.前頭側頭型認知症(Pick型)

b.血管性認知症

c.アルツハイマー病

d.レビー小体型認知症

e.うつ病

 

25 脳血流SPECTについて、誤っているのはどれか。

a.脳組織に親和性のある放射性薬剤を用いる。

b.ガンマカメラで撮像する。

c.小さな脳転移の検出に有用である。

d.アルツハイマー病の評価に有用である。

e.てんかんの評価に有用である。

 

26 骨転移痺痛緩和ストロンチウム-89治療について、正しいのはどれか。

a.原発性の根治を第1の目的とする。

b.単発性骨転移に用いる。

c.主としてベータ線により痺痛緩和効果を発揮する。

d.投与直後から効果が現れる。

e.有効率は95%である。

 

27 心筋201Tl核医学検査について誤っているのはどれか。

a.左心室壁の血流が評価できる。

b201Tlが心筋細胞に取りこまれる。

c.超音波を用いて画像化する。

d.心筋虚血の重篤度が評価できる。

e.梗塞心筋の範囲が評価できる。


28
 20歳代の女性。霧視を訴えている。ガリウムシンチグラフィの全面像と後面像を別に示す。異常な集積亢進があるのはどれか。

a.脳

b.肺門縦隔

c.脾

d.骨髄

e.腎

 

29 123Iによる甲状腺シンチグラフィーでホットスポットを示す疾患はどれか。

a.甲状腺癌

b.甲状腺悪性リンパ腫

c.亜急性甲状腺炎

d.慢性甲状腺炎

e.ブランマー病

 

 

30 無気肺について、正しい組合せはどれか。

a.圧迫性無気肺―陳旧性肺結核

b.受動性無気肺―気管支拡張症

c.閉塞性無気肺―異物誤嚥

d.療痕性無気肺―大量胸水

e.粘着性無気肺―縦隔腫瘍

 

31胸部単純エックス線写真において、正常構造の中でエックス線透過性の最も高いものは    どれか。

a.肺門影

b.下行大動脈影

c.横隔膜下肝臓影

d.皮下脂肪影

e.肋骨影

 

32 50歳代の男性。胸部下部痛で来院○救急受診時の胸部エックス線単純写真を別に示す。正しいのはどれか。

a.気胸がある。

b.肺炎がある。

c.無気肺がある。

d.腹空内freeair(遊離空気)がある。

e.この病変の描出能は、単純エックス線写真のほうがCTより優れている。

 

33 両側の肺門リンパ節の腫大を最もきたしやすい疾患はどれかo

a.心不全

b.胸腺腫

c.肺気腫

d.胸部大動脈癖

e.サルコイドーシス

 

34 前縦隔腫瘍の鑑別診断として最も考えにくいのはどれか。

a.胸腺腫

b.奇形腫

c.神経鞘腫

d.胸腺癌

e.悪性リンパ腫

 

35 左副腎静脈の典型的な流入路はどれか。

a.右副腎静脈

b.左腎静脈

c.下大静脈

d.腰静脈

e.左肝静脈

 

36 MRIT2強調像において高信号となるのはどれか。

aUnctional zone

b.子宮内膜

c.子宮筋層

d.勝胱筋層

e.腹直筋

 

37 排泄性尿路造影画像を別に示す。正しいのはどれか。

a.勝胱の左側壁に憩室が見られる。

b.勝胱の左側壁に腫瘍が存在する。

c.勝胱の左側壁に潰瘍が形成されている。

d.勝胱の左側壁は先天奇形である。

e.勝胱の左側壁は破裂している。

 

38 45歳の男性。夜間に背部激痛のため救急車で来院した。尿潜血(++)、尿蛋白(−)。腎の超音波検査と、腹部単純CTを別に示す。最も考えられる疾患はどれか。

a.尿路結石

b.腎孟癌

c.尿道癌

d.腎細胞癌

e.腎梗塞

 

39 MRIの拡散強調画像を別に示す。適切なのはどれか。

a.左小脳半球に高信号を認め、これは急性期脳梗塞を示唆する所見である。

b.右小脳虫部に高信号を認め、これは急性期脳梗塞を示唆する所見である。

c 両側側頭葉の内側に線状の高信号を認め、これらは急性期脳梗塞を示唆する所見である。

d.橋の一部に高信号を認め、これは急性期脳梗塞を示唆する所見である。

e.橋の一部に低信号を認め、これは急性期脳梗塞を示唆する所見である。

 

40 脳腫瘍と好発部位の関係について、誤っているのはどれか。

a.上衣腫―第四脳室

b.星細胞腫(小児)―小脳

c.肱芽腫―松果体部

d.血管芽腫―大脳半球

e.髄膜腫―小脳橋角部

 

41 頭部の造影CTで増強(e血弧Ce)されないのはどれか。

a.脈絡槽

b.静脈洞

c.下垂体柄

d.大脳基底核

ewillis動脈輪

 

42 20歳代の男性。交通外傷にて搬入された。頭部単純CTを別に示す。認められないのはどれか。2つ選べ。

a.脳梗塞

b.気脳症

c.頭蓋骨骨折

d.急性硬膜外血腫

e.びまん性軸索損傷

 

43 頭部単純CTを別に示す。診断はどれか。

a.脳梗塞

b.脳出血

c.くも膜下出血

d.急性硬膜外血腫

e.急性硬膜下血腫

 

44 消化管穿孔に際し、後腹膜に遊離ガスが伴いにくい部位はどれか。

a.十二指腸下行脚

b.上行結腸

c.横行結腸

d.下行結腸

eS状結腸

 

45 造影CT直後に頚部発赤、全身掻痺感、嘆声、血圧低下をきたした。診断はどれか。

a.アナフィラキシーショック

b.循環血液量減少性ショック

c.神経原性ショック

d.心原性ショック

e.敗血症性ショック

 

46 別に示す装置で照射可能な放射線はどれか。2つ選べ。

a.ガンマー線

b.エックス線

c.陽子線

d.炭素線

e.電子線

 

47 通常照射法での仝顎部照射による合併症となる可能性が低いのはどれか。

a.皮膚紅斑

b.粘膜炎

c.唾液分泌低下

d.味覚の低下

e.反回神経麻痺

 

48 54歳の男性。3年前に腎細胞癌の切除術を行っている。頭痛が生じたため、MRIを撮影した。T1強調像、造影像を別に示す。ここ以外に頭蓋内病変はない。脳深部のため腫瘍摘出は困難である。この症例に対して適切な治療法はどれか。

a.化学療法

b.全脳照射

c.三次元原体照射

d.定位手術的照射

e.仝脳全脊髄照射

 

49 65歳の男性。12040年間の喫煙歴。13合の飲酒歴があり、1か月前から嘆声を訴えて来院した。咽喉頭ファイバーの所見を別に示す。声帯の動きは良好である。生検の結果、扁平上皮癌と判明した。頚部のリンパ節は触知しない。遠隔転移も認めない。もっとも適切な治療法を選べ。

a.咽頭全摘出術

b.全身化学療法

c.組織内照射

d.外照射

e.腔内照射

 

50 52歳の女性。喋下困難で受診した。上部消化管造影と胸部CTを別に示す。上部消化管内視鏡にて生検を行った結果、悪性腫瘍と診断された。この疾患に関して、正しいのはどれか。2つ選べ。

a.病変部はヨード散布で染まる。

b.リンパ節転移の頻度は低い。

c.エックス線分類ではU型である。

d.胸部中部食道が好発部位である。

e.男性より女性に多い。

 

51 放射線感受性の高い腫瘍はどれか。2つ選べ。

a.骨肉腫

b.悪性リンパ腫

c.神経芽腫

d.悪性黒色腫

e.非小細胞肺癌

 

52 密封小腺源治療が適応となるのはどれか。

a.腎細胞癌

b.腎孟痛

c.セミノーマ

d.前立腺癌

e.勝胱癌

 

53 放射線照射によって起こる各臓器の晩期反応のうち耐容線量の最も低いのはどれか。

a.脊髄―横断性脊髄炎

b.網膜―網膜症

c.肺―肺線維症

d.肝臓―放射線性肝炎

e.皐丸―不妊

 

54 乳房温存療法における一般的な照射法はどれか。

a.前後対向二門照射

b.回転原体照射

c.接戦対向二門照射

d.組織内照射

e.ガンマナイフ照射

 

55 前立腺癌について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.前立腺癌の組織型は移行上皮痛が最も多い。

b.本邦における羅患率は肺癌に次いで第二位である。

c.強度変調放射線治療では直腸障害を軽減できる。

d.手術療法後の有害事象としては勃起障害が問題となる。

e.グリーソンスコアの高い腫瘍は予後良好である。

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