平成22年度 4年総合再試験

9:3011:30

 

1 排便に関わる不随意筋はどれか。

a. 内肛門括約筋

b. 外肛門括約筋

c. 腸骨尾骨筋

d. 恥骨尾骨筋

e. 恥骨直腸筋

 

2 神経性食思不振症について誤っているのはどれか。

a. 太っている

b. 嘔吐を繰り返す

c. 女性に多い

d. 恥毛の脱落はない

e. 精神的には活発である

 

3 23歳の男性。6か月で8 kgの体重減少と動悸が生じたため来院した。

身長173cm、体重57kg。びまん性甲状腺腫と手指振戦および眼球突出を

認める。多飲・多尿は認めず、夜間排尿もO1回程度である。食欲が

亢進したくさん食べているにも関わらずやせるとのことである。皮膚は

湿潤で、甲状腺の自発痛や圧痛は認めない。

診断はどれか。

a. 橋本病

b. 腺腫様甲状腺腫

c. 亜急性甲状腺炎

d. 甲状腺癌

e. バセドウ病

 

4 縊頸について誤っているのはどれか。

a. ほとんどが自殺である。

b. 自重を利用して頸部を圧迫する。

c. 頸部に索状物の痕跡が見られる。

d. 定型的縊頸では顔面のうっ血が強い。

e. 頸部の筋に出血を認めないことも多い。

 

5 悪性リンパ腫のうちで最も病態の進行が速いのはどれか。

a. 濾胞性リンパ腫

b. 瀰漫性大型B細胞性リンパ腫

c. MALTリンパ腫

d. 成人T細胞性リンパ腫

e. 菌状息肉腫

 

6 副腎性高血圧について正しいのはどれか。

a. 原発性アルドステロン症では減塩するほど低カリウム血症が顕著になる。

b. 原発性アルドステロン症では,他の副腎性高血圧に比較して腫瘍が小さいことが多い

c. 副腎腫瘍を原因とするCushing(クッシング)症候群ではACTHは高値を示す。

d. 褐色細胞腫の診断では血管造影が有用である。

e. 褐色細胞腫の約半数は副腎以外の臓器に発生する。

 

7 網膜機能を測定するのに有用な検査はどれか。

a. 細隙灯顕微鏡検査

b. 眼底検査

c. 視野検査

d. 視力検査

e. 網膜電図

 

8 麻薬の拮抗薬はどれか。

a. フルマゼニル

b. アトロピン

c. ネオスチグミン

d. ナロキソン

e. スガマデックス

 

9 分枝型IPMNの特徴でないのはどれか。

a. 膵頭部に好発する。

b. 女性より男性に多い。

c. 通常型膵癌より予後が良い。

d. 主膵管型IPMNより癌化率が高い。

e. 画像所見でぶどうの房状を呈する。

 

10 小児のアトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。

a. かゆみを伴わなくても診断が確定する。

b. 食事療法による治療を優先する。

c. ステロイド軟膏は副作用の点から使用しない。

d. 乳児における慢性湿疹とは6か月以上の持続をいう。

e. 発汗や運動による悪化が認められる。

 

11 外科の歴史で誤っているのはどれか。

a. 古代エジプトの外科治療は僧医が行った。

b. ヒポクラテスは消毒に関する知識があった。

c. 中国隋の時代に外科と言う言葉が見られる。

d. Ambroise Pare は床屋外科医出身であった。

e. 古代バビロニアでは外科医の手術ミスに対する罰則があった。

 

12 ヒトの器官形成期はいつか。

a. 08

b. 210

c. 38

d. 411

e. 815

 

13 III音の聴取で正しいのはどれか。

a. 聴診器は膜型を使用する。

b. 下肢を挙上すると減弱する。

c. II音の前に注目して聴取する。

d. 胸骨右縁第2肋間で最強となる。

e. 仰臥位より左側臥位で聴取しやすい。

 

14 ヒトのリンパ節の組織標本写真(別冊N0.1A)とその模式図(別冊N0.1B

を示す。原発性免疫不全症候群のうち、高IgM症候群で消失する構造と

して正しいのはどれか。

a. Aの領域

b. Bの領域

c. Cの領域

d. リンパ節全体

e. リンパ節に変化はなし

別    冊

N0.1 カラー写真A

 

15 大脳基底核に含まれないのはどれか。

a. 被殻

b. 淡蒼球

c. 視床

d. 視床下核

e. 黒質

 

16 アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の治療としてもっとも適切なの

はどれか。

a. 気管支拡張薬

b. 抗真菌薬

c. 吸入ステロイド薬

d. 経ロステロイド薬

e. 免疫抑制薬

 

17 骨肉腫の病理診断に必要な組織成分はどれか。

a. 類骨

b. 軟骨

c. 腐骨

d. 壊死骨

e. 巨細胞

 

18 骨格筋の神経筋接合部の特徴として、正しいのはどれか。

a. 終板電位は、閥電位よりも十分に大きい。

b. 筋線維は抑制性の入力を受ける。

c. 一本の筋線維は多数のシナプスから入力を受ける。

d. 化学伝達物質はドーパミンである。

e. ギャップ結合が存在する。

 

19 MHCに結合したペプチド抗原をヘルパーT細胞に提示する細胞はどれか。

a. B細胞

b. 細胞傷害性T細胞

c. NK細胞

d. 好中球

e. 好塩基球

 

20 滑車神経が支配する外眼筋はどれか。

a. 上直筋

b. 下直筋

c. 外直筋

d. 上斜筋

e. 下斜筋

 

21 写真(別冊N0.2)について正しいのはどれか。

a. 単球

b. リンパ球

c. 好中球

d. 赤血球

e. 好塩基球

 

22 異物による気道閉塞について正しいのはどれか。

a. 診断されればすぐに人工呼吸を行う。

b. 食事中、急にのどもとを押えて苦しみだしたら気道閉塞を疑う。

c. 診断されればすぐに緊急気管切開を行う。

d. 傷病者の反応が無くなった場合、処置を中止する。

e. 輪状軟骨圧迫法(Sellick法)は気道閉塞解除の方法として有用である。

 

23 エックス連鎖性劣性遺伝病について、誤っているのはどれか。

a. 主に男性に発症する。

b. 通常、男性患者の両親は患者である。

c. 通常、母親は無症候性の保因者である。

d. 親族に男性患者がいる可能性がある。

e. 通常、ヘテロ接合の女性は発症しない。

 

24 眉毛内側を切創した。損傷した可能性のある知覚神経はどれか。

a. 眼高下神経

b. 滑車上神経

c. 後節骨神経

d. 頬骨側頭神経

e. オトガイ神経

 

25 通過面が最も大きいのはどれか。

a. 後方順位

b. 前方顔位

c. 額位

d. 前頭位

e. 後頭位

 

26 小児の上腕骨顆上骨折について正しいのはどれか。

a. 小児の上肢の外傷では頻度が高い。

b. 外反肘変形をきたしやすい。

c. ほとんどが阻血性拘縮(volkmann拘縮)を合併する。

d. 肘を屈曲位で手をついて受傷することが多い。

e. 神経麻痺を合併することはない。

 

27 68歳の女性。6か月前から左前腕に黒いしこりが出現し徐々に増大して

きた。別冊N0.3に示す。この疾患について正しいのはどれか。

別    冊

N0.3  カラー写真

a. 皮膚生検を実施する

b. 転移することはまれである

c. 表皮細胞の異常である

d. 放射線療法が有効である

e. 臨床所見から4型に分類される

 

28 足部の外傷で正しいのはどれか。

a. 踵骨骨折は殆どが疲労骨折である。

b. 足関節捻挫の内がえし損傷では三角靭帯が損傷されやすい。

c. 誹骨外果骨折、脛骨内果骨折が同時に起こることは希である。

d. 距骨滑車骨折は足関節捻挫に合併する。

e. 中足骨骨折は回旋変形の予防のため手術適応となることが多い。

 

29 正しいのはどれか。

a. メニエル病の発症にストレスは無関係である。

b. メニエル病の病態は「内リンパ水腫」である。

c. メニエル病の発症は30歳代の男性に多く見られる。

d. 内リンパ嚢開放手術は内耳機能を破壊するめまいの外科治療の一つである。

e. ゲンタマイシンの鼓室内注入では聴覚機能の低下は見られない。

 

30 視床とレンズ核の間に存在するのはどれか。

a. 脳弓

b. 内包の後脚

c. 前交連

d. 内包の前脚

e. 後交連

 

31 十二指腸潰瘍の穿孔について誤っているのはどれか。

a. 穿孔は球部前壁に多い。

b. 立位腹部エックス線写真は診断的価値がある。

c. 食事直後の穿孔は緊急手術の適応である。

d. 胃潰瘍より若年者が多い。

e. 下血を伴う。

 

32 単純性熱性けいれんについて正しいのはどれか。

a. 熱性けいれんの家族歴がない。

b. 発症年齢が生後2か月〜満2歳未満である。

c. 発作の持続時間が30分以上である。

d. 痙攣は左右対称である。

e. 発作が短時間に頻発する。

 

33 ヘモクロマトーシスについて正しいのはどれか。

a. 肝細胞癌の発生はまれである。

b. 肝腫大が90%以上に見られるが肝硬変には進行しない。

c. 瀉血療法が治療の第一選択である。

d. MRIT2強調像で肝は著しい高信号となる。

e. 肝移植を行っても早期再発が多く予後不良である。

 

34 手根管症候群で障害される神経はどれか。

a. 尺骨神経

b. 正中神経

c. 橈骨神経

d. 筋皮神経

e. 腋窩神経

 

35 労働安全衛生法による一般健康診断について正しいのはどれか。

a. 全労働者を対象に半年に1度行われる。

b. 取り扱う有害物によって内容が異なる。

c. 有所見率は50%を超える。

d. 検診結果は健診実施者から事業者を経ずに労働者に伝えられる。

e. 健診結果は健診実施機関が5年間保存する。

 

36 ヘモクロマトーシスにおける沈着臓器でないのはどれか。

a. 心臓

b. 肝臓

c. 膵臓

d. 腎臓

e. 皮膚

 

37 急性尿細管間質性腎炎で認められないのはどれか。

a. 腰背部痛

b. 発熱

c. 皮疹

d. 関節痛

e. ネフローゼ症候群

 

38 悪性腫瘍の特徴はどれか。

a. 転移する。

b. 高分化である。

c. 異型性が弱い。

d. 被膜形成する。

e. 膨張性に発育する。

 

39 65歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。2か月間で体重が5Kg減少し

た。体温36.7℃。脈拍78/分、整。血圧124/72mmHg。心音に異常を認め

ない。胸部右側の呼吸音減弱を認める。血液所見:赤血球429万、Hb 12.91

Ht39%、白血球7600CRP 2.1mg/dl.動脈血ガス分析(自発呼吸、room

air:pH 7.45Pa01 59TorrPaC02 45Torr 胸部CT(別冊N0.4A)と

PET-CT(別冊N0.4B)を別に示す。最も考えられるのはどれか。

a. 肺癌

b. 肺膿瘍

c. 縦隔腫瘍

d. 肺動静脈瘻

e. 悪性中皮腫(胸膜)

 

40 妊娠悪阻の症状でないのはどれか。

a. 悪心

b. 嘔吐

c. 体重減少

d. 性器出血

e. Werniche-Korsakoff症候群

 

41 GFRを上昇させるのはどれか。

a. 尿管の閉塞

b. 腎血流の低下

c. 交感神経活動の亢進

d. 血漿タンパク質の減少

e. アンジオテンシン変換酵素活性の阻害

 

42 結核について正しいのはどれか。

a. グラム陽性菌である

b. 経口感染することが多い

c. 新患者のほとんどは一次結核症である

d. 好発年齢は20歳代である

e. 近年、結核新患者登録数は増加傾向にある

 

43 新しい標準予防策の概念に含まれないのはどれか。

a. 衛生的手洗い

b. 咳エチケット

c. N95マスクの装着

d. 注射針のリキャップ禁止

e. 腰椎穿刺時のサージカルマスク装着

 

44 全身性エリテマトーデスの母親から出生した児で、不可逆性障害となるのはどれか。

a. 腎障害

b. 顔面紅斑

c. 関節障害

d. 房室ブロック

e. 造血器障害

 

45 ショックにともなう病態として適当なのはどれか。

a. 副交感神経機能亢進

b. 代謝性アルカローシス

c. 脳血流量増加

d. 血小板数増多

e. 高乳酸血症

 

46 正しいのはどれか。

a. 肝血管腫はMRIT2強調画像で強い高信号である。

b. bull's eye sign は肝血管腫の超音波所見に特徴的である。

c. 肝血管腫はダイナミックCTの動脈相で全体濃染し、門脈、平衡相で濃染が消える。

d. 肝細胞癌はダイナミックCTで経時的に辺縁から染まり始め、徐々に中心まで染まってくる。

e. 超音波検査では経時的に観察すると、高エコーから低エコーと変化するカメレオンサインは肝細胞癌に特徴的である。

 

47 胎芽・胎児の死亡後症状無く子宮内に停滞している状態はどれか。

a. 切迫流産

b. 進行流産

c. 完全流産

d. 不全流産

e. 稽留流産

 

48 C02ナルコーシスとして正しいのはどれか。

a. 頭痛は認めない

b. 咳嗽にて誘発される

c. 羽ばたき振戦は認めない

d. 眼底検査で乳頭浮腫を認める

e. 治療として高流量酸素投与は有効である

 

49 新生児の生理について正しいのはどれか。

a. 造血能は高い。

b. 体表面積が小さく体温保持力は高い。

c. 母体からの移行免疫のために易感染性はない。

d. 栄養の需要は成人と比較すると相対的に少ない。

e. 尿細管のナトリウム再吸収能が低く低ナトリウム血症になりやすい。

 

50 34歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。生来健康であったが、3年前

から労作時に軽度の息切れを感じ、徐々に増強してきた。喫煙歴はない。

胸部単純CT(別冊N0.5)を別に示す。この疾患で誤っているのはどれか。

N0.5

a. 女性に多い。

b. 再発性気胸が多い。

c. 乳び胸が多い。

d. 閉塞性換気障害がある。

e. 全肺気量が低下する。

 

51 右側大脳半球障害で生じる症状はどれか。

a. 失語

b. 失読

c. 構成失行

d. 記銘力障害

e. 半側空間無視

 

52 細胞診について正しいのはどれか。

a. NC比が80%以上で核縁が緊満な細胞は上皮内癌に特徴的である。

b. 基底細胞に異型細胞を認めるのは軽度異形成の特徴である。

c. 中等度異形成上皮はベセスダ分類のLSILに分類される。

d. 中等度異形成上皮はCIN1に相当する。

e. 核周明暈(halo)を認める細胞はヘルペスウイルス感染細胞に特異的に見られる。

 

53 手術後に悪性貧血を生じるのはどれか。

a. 胃全摘手術

b. 肺部分切除術

c. 肝部分切除術

d. 子宮摘出手術

e. 脾臓摘出手術

 

54 正しいのはどれか。

a. 脳血管性認知症は生活習慣病と深い関係がある。

b. 前頭側頭型認知症は転倒することが大変多く注意を要する。

c. Alzheimer型認知症は顕著な人格変化を初発症状とする。

d. Lewy小体型認知症は顕微鏡でLewy小体の存在を指摘する必要がある。

e. Creutzfeldt-Jakob病は感染性はない。

 

55 周期性四肢麻痺において異常値を示す電解質はどれか。

a. Na

b. K

c. Ca

d. Cl

e. Mg

 

56 正しいのはどれか。

a. 最大吸気量位付近では肺コンプライアンスが最も高い。

b. 機能的残気量位付近では肺コンプライアンスが最も低い。

c. 機能的残気量位付近では肺尖部に位置する肺胞は虚脱している。

d. 最大呼気量位付近では肺底部の肺胞が先に吸気で満たされる。

e. 機能的残気量位付近では肺底部より肺尖部の肺胞のほうが大きい。

 

57 吐血を主訴に来院した患者に対して、まず行うのはどれか。

a. 胃潰瘍の既往の聴取

b. 昨夜の食事の内容の聴取

c. バイタルサインのチェック

d. 下痢の有無の聴取

e. 家族歴の聴取

 

58 正しいのはどれか。

a. 患者対照研究では、罹患率を算出できる。

b. 要因対照(コホート)研究は稀な疾患の調査に適している。

c. 要因対照(コホート)研究は、単独の研究では最もエビデンスレベルが高い。

d. 患者対照研究では、要因有りと無しの2群間で調べたい疾病の発生率を比較する。

e. 要因対照(コホート)研究に比べ患者対照研究の方が、有病情報の信頼性が高い。

 

59 全身性エリテマトーデスでみられない症状はどれか。

a. せん妄

b. 幻覚・妄想状態

c. 強迫症状

d. 躁状態

e. うつ状態

 

60 頭蓋・顔面の先天異常疾患について、正しいのはどれか。

a. Crouzon症候群は、常染色体劣性遺伝で、頭蓋早期癒合や眼球突出、上顎低形成を主症状とする。

b. Apert症候群は、骨性合指症など四肢の異常を伴う。

c. 短頭とは、頭蓋の左右径(横径)が、狭小化することをいう。

d. 頭蓋縫合早期癒合症では、頭蓋内圧亢進症状を呈することはない。

e. 口唇口蓋裂の発生頻度は、国内において2000出生に1人とされている。

 

61 胃生検のH-E染色標本(別冊N0.6)を別に示す。診断はどれか。

a. 管状腺腫

b. カルチノイド

c. 嚢胞腺腫

d. 粘液性腺癌

e. 過形成性ポリープ

別    冊

N0.6 カラー写真

 

62 この解剖の模式図(別冊N0.7)で、正しいのはどれか。

a. 動眼神経

b. 外転神経

c. 視神経

d. 滑車神経

e. 三叉神経

 

63 次の疾患のうち、ホルモン過剰により生じるのはどれか。

a. クッシング病

b. Addison

c. 1型糖尿病

d. Sheehan症候群

e. 橋本病

 

64 メタローβ−ラクタマーゼはどれか.

a. PBP

b. TSST-1

c. NDM-1

d. RIG-I

e. CagA

 

65 誤っているのはどれか。

a. 視神経管骨折は眉毛部の打撲で生じることが多い。

b. 眼席底吹き抜け骨折では外転障害が生じやすい。

c. 頭蓋内圧完進の三主徴は、頭痛・嘔吐・うっ血乳頭である。

d. 重症くも膜下出血例では硝子体出血を合併することが多い。

e. 脳梗塞や脳出血で生じる視野障害では同名半盲をきたすことが多い。

 

66 常位胎盤早期剥離はどれか。

a. 胎盤娩出後大量の出血でショックに陥る。下腹部の激痛を訴える。子宮底が陥凹する。

b. 子宮緊張感、子宮圧痛、腹痛が著明である。外出血は少量であることが多い。超音波検査で胎盤後血腫がみえる。

c. 妊娠中期から断続的または持続的な性器出血を認める。下腹部痛や腹部緊満は伴わないことが多い。

d. 胎盤娩出時または娩出後に子宮腔から大量の出血がある。子宮収縮が不良で子宮底が軟らかい。

e. 下腹部の激痛を訴え、突然子宮収縮が消失する。胎児心拍が消失する。

 

67 誤っているのはどれか。

a. 遂行機能障害の責任病巣は前頭葉に多くみられる。

b. 高次脳機能障害の定義は、医学的定義と行政的定義の二つがある。

c. 高次脳機能障害でもっとも多くみられる病的症状は記憶障害である。

d. 行政的定義の背景には「高次脳機能障害支援モデル事業」の存在がある。

e. 半側空間無視では左半球に責任病巣が多い。

 

68 副腎機能不全で起こるのはどれか。

a. 副腎皮質刺激ホルモン過剰分泌

b. コルチゾル分泌増加

c. バッファロー肩

d. 血糖値上昇

e. 血圧上昇

 

69 自殺について、誤っているのはどれか。

a. 2005年の自殺死亡率は、人口10万人対24.2である。

b. 性差が著明で、人口10万人対、男36.1、女12.9である(2005)

c. 自殺死亡率は、初期成人期が最も多い。

d. 自殺の直接的な兆候として、自殺念慮と自殺企図がある。

e. 海外の自殺死亡率では、英国が6.9、米国10.4、カナダ11.7、ドイツ13.5、フランス18.4と我が国より低くなっている(いずれも人目10万人対、20002002)

 

70 ポリープについて正しいのはどれか。

a. 遺伝的傾向が強い。

b. 良性腫瘍と考えられる。

c. 悪性腫瘍と考えられる。

d. 隆起性病変である。

e. 非腫瘍性病変ではない。

 

71 アスピリン喘息について正しいのはどれか。

a. アスピリンに対するI型アレルギー反応である。

b. アスピリン以外では起こらない。

c. 副鼻腔炎の合併が多い。

d. 好中球増多が多い。

e. 男性に多い。

 

72 低血糖の症状でないのはどれか。

a. 発汗

b. 徐脈

c. 振戦

d. 頭痛

e. 不安

 

73 閉塞性黄疸をきたす疾患はどれか。

a. Crigler-Najjar症候群

b. Dubin-Johnson症候群

c. Gilbert症候群

d. 薬剤性肝障害

e. 総胆管結石

 

74 1g当たりのエネルギーが最も大きいのはどれか。

a. 糖質

b. 脂質

c. 蛋白質

d. ビタミン

e. 電解質

 

75 正しいのはどれか。

a. アトロピンはムスカリン受容体刺激薬である。

b. ピロカルピンはムスカリン受容体遮断薬である。

c. エゼリンはアセチルコリンのムスカリン作用を抑制する。

d. スコポラミンは副交感神経刺激効果を増強する。

e. ニコチンは副交感神経系作用を増強する。

 

76 グリコーゲンシンターゼの活性を上げるのはどれか。

a. アドレナリン

b. インスリン

c. グルカゴン

d. 細胞内グルコース-6-Pの低下

e. ATPの低下

 

77 妊婦の喫煙の影響が少ないのはどれか。

a. 知的発達

b. 心室中隔欠損

c. 低出生体重児

d. 乳児突然死症候群

e. 注意欠陥・多動症候群

 

78 関節水腫の原因で誤っているのはどれか。

a. 変形性関節症

b. 滑膜性骨軟骨腫

c. 偽痛風

d. 神経病性関節症

e. 血友病

 

79 高カリウム血症の原因となりうる薬剤はどれか。

a. 甘草

b. ループ利尿薬

c. グリチルリチン

d. ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬

e. サイアザイド利尿薬

 

80 海馬が重要な役割をしている記憶はどれか。

a. 手続き記憶

b. 古典的条件付け

c. オペラント学習

d. エピソード記憶

e. プライミング

 

81 肝性脳症と腹水を伴う肝硬変患者の治療として適切でないのはどれか。

a. 低蛋白食

b. 生理食塩水輸液

c. 利尿薬投与

d. ラクツロース投与

e. 分枝鎖アミノ酸製剤投与

 

82 過剰症が問題となるビタミンはどれか。

a. ビタミンA

b. ビタミンB1

c. ビタミンB2

d. ビタミンB12

e. ビタミンC

 

83 正しい組合せはどれか。

a. 非小細胞肺癌………肺葉切除+縦隔リンパ節郭清

b. 小細胞肺癌…………肺部分切除

c. 悪性胸膜中皮腫……胸膜癒着術

d. 気胸…………………胸膜肺全摘術

e. 胸腺腫………………肺全摘術

 

84 下咽頭癌について正しいのはどれか。

a. 男女比は11である。

b. 上咽頭癌より予後はよい。

c. リンパ節転移の頻度は低い。

d. 飲酒はリスク要因とならない。

e. 重複がんの頻度は3050%である。

 

85 子宮付属器の解剖について誤っているのはどれか。

a. 固有卵巣靭帯は子宮と卵巣をつなぐ。

b. 左の卵巣静脈は下大静脈に流入する。

c. 尿官は膀胱子宮支帯の中を貫いて膀胱へ流入する。

d. 卵巣堤索には卵巣動静脈が含まれる。

e. 正常人で子宮は約7cmの大きさである。

 

86 ベル麻痺の説明で誤っているのはどれか。

a. 茎乳突孔近傍の感染等では、同側の顔面筋全体の麻痺がおこる。

b. 中枢性麻痺では、対側の顔面筋全体の麻痺が見られる。

c. 膝神経節近傍に起因する麻痺では、同側の顔面全体が麻痺する。

d. 膝神経節近傍の異常では、涙腺、唾液分泌の一部低下が見られる。

e. 中枢性麻痺は、脳幹の上位神経障害に起因する。

 

87 アレルギー性肉芽腫性血管炎について、正しいのはどれか。

a. 抗セントロメア抗体が陽性となる。

b. C-ANCAが陽性となる。

c. 診断のため末梢神経の生検が有用である。

d. 診断のため気管支鏡下肺生検が有用である。

e. 治療として吸入ステロイドをまず行う。

 

88 腸上皮化生を生じる臓器はどれか。

a.

b.

c.

d.

e.

 

89 黄色ブドウ球菌の産生する病原因子について正しいのはどれか。

a. コレラ毒素

b. ボツリヌス毒素

c. 発熱毒素

d. 耐熱性エンテロトキシン

e. ピオシアニン

 

90 DiGeorge症候群患者の末梢血中に欠損する細胞として正しいのはどれか。

a. 樹状細胞

b. 中性好性白血球(好中球)

c. B細胞

d. T細胞

e. 肥満細胞

 

91 16か月の男児。生後6か月ころから月に1回、47日間続く発熱

を反復し、これまでに中耳炎、肺炎の診断で4回近医に入院して加療を

受けていた。 16か月の時に、発熱が10日以上続くため、当科を受診

し、胸部エックス線で左下肺に肺炎像を認め、炎症所見高度のため入院

した。入院時、血液検査で白血球数26,000(好中球84%、リンパ球10%)、

Hb 11.6g/dlRBC 423万、血小板数22.4万、CRP 24.6mg/dlであった。免

疫機能検査では、免疫グロブリンはIgG 54mg/dlIgA4IgM 10mg/dl

IgD1IgE1と低値であった。末梢血のリンパ球分画では、Bリン

パ球が0.6%と著減していたが、末梢血のTリンパ球数、CD4CD8

正常で、ツベルクリンテストは弱陽性(BCG接種済み)であった。

次の記載で正しいのはどれか。

a. 遺伝形式は伴性劣性遺伝である。

b. 慢性湿疹を伴うことが多い。

c. 小脳失調を合併する。

d. 顆粒白血球に巨大顆粒を認める。

e. 抗生物質を予防的に内服する。

 

92 鉄代謝について正しいのはどれか。

a. 体内総鉄量は男性よりも女性が多い。

b. 体内鉄のほとんどが肝臓に存在する。

c. 鉄の吸収は大腸で行われる。

d. 酵素反応には使われない。

e. 鉄欠乏の原因に偏食がある。

 

93 閉塞性動脈硬化症の症状、身体所見でみられないのはどれか。

a. 間歇性跛行

b. 安静時疼痛

c. 冷感

d. 腱反射亢進

e. 虚血性潰瘍

 

94 海馬でシナプス前の軸索を高頻度刺激したとき、シナプス後細胞に起こる現象で正しいのはどれか。

a. 活動電位が大きくなる。

b. NMDA型受容体チャネルが開口する。

c. EPSPの変化は数分間である。

d. IPSPの大きさが大きくなる。

e. GABA受容体が増える。

 

95 リンパ節について正しいのはどれか。

a. リンパ節に入ったリンパ球は再循環することはない。

b. Bリンパ球は髄質に多く存在する。

c. Tリンパ球は濾胞を形成する。

d. 抗原暴露後に胚中心が形成される。

e. 樹状細胞はT細胞領域にのみ存在する。

 

96 凝固系の活性化が起こる際、Ca2+と結合する因子はどれか。

a. 凝固第I因子

b. 凝固第II因子

c. 凝囚第V因子

d. 凝固第VIII因子

e. 凝固第XI因子

 

97 タンパク質の二次構造形成に重要な結合はどれか。

a. 水素結合

b. 共有結合

c. S-S結合

d. イオン結合

e. 疎水結合

 

98 先天性胆道拡張症について正しいのはどれか。

a. 乳児期には円柱型が多い。

b. 腹痛、黄疸、嘔吐が3主徴である。

c. 肝硬変を伴うことが多い。

d. 拡張胆管内のアミラーゼ値は高値である。

e. 脈管と総胆管は十二指腸壁内で合流する。

 

99 院内感染対策の体制確保のため、病院(入院施設を有する診療所・助産

所を含む)に義務づけられている事項について、誤っているのはどれか。

a. 院内感染対策のための指針の策定

b. 院内感染対策のための委員会の開催

c. 従業者に対する院内感染対策のための研修

d. 院内における感染症の発生状況の報告

e. 患者に対する院内感染対策のための掲示

 

100 トラコーマクラミジアについて誤っているのはどれか。

a. 症状の乏しい尿道炎を起こす。

b. 卵管性不妊の原因となる。

c. 新生児肺炎を起こす。

d. 新生児封人体結膜炎を起こす。

e. オウム病を起こす。

 

101 アポトーシスの所見で正しいのはどれか。

a. 放射線治療後の核断片化、

b. 肝細胞の脂肪化

c. 急性心筋梗塞の心筋所見

d. 脳梗塞の融解組織

e. 結核結節の乾酪組織

 

102 水中死体で正しいのはどれか。

a. 漂母皮が形成される。

b. 不鮮明な死斑を認める。

c. 身元の確認は容易である。

d. 手に何かものをつかんでいる。

e. 肺からプランクトンが検出される。

 

103 アルコールデヒドロゲナーゼを8M尿素と還元剤で処理したとき、変化しないのはどれか

a. α-へリックス

b. β-シート

c. 一次構造

d. 三次構造

e. 四次構造

 

104 胃切除術後の合併症について正しいのはどれか。

a. 吻合部潰瘍は吻合部の胃側に発生する。

b. 後期ダンピング症状とは食後に遷延する高血糖状態のことである。

c. 胃全摘術後ではビタミンB12の内服が必要である。

d. 幽門輪温存胃切除術はダンピング症状の改善に有効である。

e. 早期ダンピング症状に関与するホルモンはメラトニンである。

 

105 真性多血症について誤っているのはどれか。

a. 3系統の血球が増加している。

b. 血清中VitB12が高値である。

c. 動脈血酸素飽和度は正常である。

d. 好中球アルカリフォスファターゼ指数(NAPスコア)は高値を示す。

e. 血清中エリスロポエチン値が高値を示す。

 

106 膜性糸球体腎炎で異常が見られるのはどこか。

a. 内皮

b. 上皮

c. ボウマン嚢

d. 尿細管基底膜

e. 毛細血管基底膜

 

107 全身性エリテマトーデスについて誤っているのはどれか。

a. 関節破壊を起こすことはまれである

b. Sm抗体は疾患活動性と相関する

c. 心病変では心外膜炎が最も多い

d. 血清補体価は低下する

e. リンパ球減少を認める

 

108 被虐待児に見られない所見はどれか。

a. 熱傷

b. 肋骨骨折

c. 気管支炎

d. 硬膜外出血

e. 上下肢骨折

 

109 膵酵素の中で十二指腸のエンテロキナーゼにより活性化されるのはどれか。

a. リパーゼ

b. アミラーゼ

c. トリプシン

d. エラスターゼ

e. キモトリプシン

 

110 誤っているのはどれか。

a. 四肢骨は置換骨である。

b. 骨端軟骨は骨の長さの成長に関与する。

c. 関節軟骨は骨の再生に関与する。

d. 骨膜は骨の太さの成長に関与する。

e. 頭蓋骨の一部や鎖骨は付加骨である。

 

111 平成16年の結核予防法改正以降の、結核及びその対策について、誤っているのはどれか。

a. 平成17年中に新たに結核患者として登録数は、約28,000人である。

b. 予防接種では、BCG接種前のツベルクリン反応を廃止し、生後2年までの間に直接接種を行うこととなった。

c. 結核を感染させるおそれが著しいと認められる者に対しては、期間を定めて、多数の人と接触する機会の多い業務に従事することを禁止することができる。

d. 感染症法37条に基づく入院患者に対して、その医療に必要な費用の保険給付した残額を公費で負担している。

e. 平成18年結核予防法が廃止され、改正感染症法に統合された。

 

112 24時間尿量1,500ml,尿中クレアチニン濃度40mg/dl,血清クレアチニン濃

1.6mg/dlのときのクレアチニンクリアランス(体表面積による補正なし)に最も近いのはどれか。

a. 10ml/

b. 25ml/

c. 40ml/

d. 55ml/

e. 70ml/

 

113 塞栓の原因物質で最も多いのはどれか。

a. 脂肪

b. 空気

c. 細菌塊

d. 腫瘍塊

e. 血栓

 

114 分娩の前兆でないのはどれか。

a. 胎児下降感

b. 子宮頚部の熟化

c. 胎動の増加

d. 前駆陣痛

e. 産徴出血

 

115 神経筋接合部におけるシナプス伝達について正しいのはどれか。

a. 神経終末へのK+の流入が神経伝達物質放出のきっかけとなる。

b. 神経と筋の間で両方向性に興奮が伝達される。

c. 神経伝達物質はアドレナリンである。

d. 筋線維ではニコチン型受容体が活性化する。

e. 筋線維の受容体が活性化するとCa2+チャネルが開く。

 

116 神経筋接合部の神経伝達物質はどれか。

a. グルタミン

b. GABA

c. ドパミン

d. アセチルコリン

e. ノルアドレナリン

 

117 胎児心拍数陣痛図で胎児が健康であると判断できるのはどれか。

a. 頻発する遅発性一過性徐脈

b. Sinusoidalパターン

c. 遷延一過性徐脈の出現

d. 一過性頻脈の出現

e. 基線細変動の消失

 

118 悪性貧血で認められる形態異常はどれか。

a. 涙滴赤血球

b. 破砕赤血球

c. 環状鉄芽球

d. Faggot細胞

e. 過分葉好中球

 

119 IgEを介する即時型過敏症はどれか。

a. 血清病

b. 気管支喘息

c. 溶血性貧血

d. 接触性皮膚炎

e. ツベルクリン反応

 

120 播種性血管内凝固症候群(DIC)で異常を呈することが少ない検査はどれか。

a. 血清カルシウム

b. 血小板数

c. プロトロンビン時間

d. 血清FDP

e. トロンビン・アントトロンビン複合体(TAT

 

121 正しいのはどれか。

a. 網状赤血球はDNA合成能を有する。

b. 成熟赤血球はヘモグロビン合成能を有する。

c. 赤芽球の核は成熟に伴って大きくなる。

d. 血中網状赤血球の出現率は全赤血球に対して約1%である。

e. 成熟赤血球のエネルギー代謝はクエン酸回路による。

 

122 病気と症状の組合せで正しいのはどれか。

a. レプリーゼ…………サルモネラ菌

b. 遊走性紅斑…………大腸菌

c. 偽膜性大腸炎………ボツリヌス菌

d. 米のとぎ汁様便……コレラ菌

e. イチゴ舌……………黄色ブドウ球菌

 

123 臨床的に問題となる残尿量は何ml以上か。

a. 10ml

b. 30ml

c. 50ml

d. 100ml

e. 150ml

 

124 血圧を低下させるのはどれか。

a. 心房性ナトリウム利尿ペプチド

b. アルドステロン

c. バソプレシン

d. エンドセリン

e. セロトニン

 

125 補酵素でないのはどれか。

a. パントテン酸

b. リボフラビン

c. ビタミンB6

d. ビタミンB12

e. ビタミンC

 

126 再生不良性貧血について誤っているのはどれか。

a. 造血幹細胞レベルの異常である。

b. 免疫抑制療法の効果判定に、PNH型血球が用いられる。

c. 良性疾患であるが造血幹細胞移植の適応である。

d. PNH型血球陽性再生不良性貧血は免疫抑制療法の効果が乏しい。

e. 発作性夜間血色素尿症(PNH)への移行を認める。

 

127 単独で収縮した際に眼球の回旋(眼球の前後軸についての回転運動)が

最も少ないのはどれか。

a. 上直筋

b. 下直筋

c. 上斜筋

d. 下斜筋

e. 内側直筋

 

128 細菌の構造と機能について誤っているのはどれか。

a. 莢膜は抗食菌作用を示す。

b. 細胞壁はペプチドグリカンで構成されている。

c. 線毛は定着や接合に関わる。

d. LPSはグラム陽性菌の外膜の成分である。

e. 鞭毛は運動器官である。

 

129 損傷により上肢の触覚が障害されるのは、図(別冊N0.8)のどの領域か。

a. A

b. B

c. C

d. D

e. E

 

130 慢性炎症で見られることの少ないのはどれか。

a. 組織球

b. 好中球

c. 形質細胞

d. T細胞

e. B細胞

 

131 EBウイルスと関係しないのはどれか。

a. バーキットリンパ腫

b. B細胞

c. 上咽頭がん

d. 帯状疱疹

e. 伝染性単核症

 

132 聴診所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。

a. I音亢進……………………心房中隔欠損症

b. 速続性雑音…………………動脈管開存症

c. opening snap………………僧帽弁閉鎖不全症

d. Austin Flint雑音…………僧帽弁狭窄症

e. 収縮中期クリック…………三尖弁閉鎖不全症

 

133 バイオテロに用いられる芽胞形成菌による疾患はどれか。

a. 偽膜性腸炎

b. 炭疸菌

c. 天然痘

d. 破傷風

e. ペスト

 

134 胃酸分泌を抑制するのはどれか。

a. 迷走神経活動の亢進

b. 咀嚼運動

c. 胃壁の伸展

d. 胃内容物のpHの低下

e. 胃内のタンパク質の増加

 

135 白骨の年齢推定の指標でないのはどれか。

a. 下顎角の角度

b. 口蓋縫合の状態

c. 大坐骨切痕の深さ

d. 恥骨結合面の性状

e. 上腕骨頭断面の性状

 

136 セルロプラスミンと結合するのはどれか。

a. Cu

b. Fe

c. I

d. Mn

e. Zn

 

137 肝の解剖で正しいのはどれか。

a. 肝鎌状間膜は横隔膜と肝を結ぶ靱帯である。

b. カントリ一線は解剖学的右葉と左葉の境界線である。

c. 肝静脈はグリソン鞘内を走行する。

d. アランチウス管は胎生期の静脈経路である。

e. 短肝静脈は右肝静脈に注入する。

 

138 トリアージについて正しいのはどれか。

a. トリアージ分類で、最優先に治療を要する群を示す色は黄である。

b. 限られた資源の中で、多数の傷病者に最善の医療を施行するために行う。

c. 心肺蘇生を必要とする患者の搬送・治療が最優先される。

d. トリアージは一回行えばよい。

e. トリアージを行う者は治療にも積極的に参加すべきである。

 

139 妊娠初期の超音波診断で正しいのはどれか。

a. 妊娠4週…………胎嚢が確認できる。

b. 妊娠7週…………胎児心拍が確認できない。

c. 妊娠8週…………ダグラス高にエコーフリースペースが確認される。

d. 妊娠9週…………CRL 1cm

e. 妊娠10週…………黄体嚢胞が確認される。

 

140 診断的検査の有効性指標において、患者に占める陰性者の割合を何というか。

a. 感度

b. 特異度

c. 陰性反応的中度

d. 偽陰性率

e. 陰性尤度比

 

141 皮膚疾患の検査でI型アレルギー検査でないのはどれか。

a. プリックテスト

b. 皮内テスト

c. スクラッチテスト

d. パッチテスト

e. 血清IgE値測定

 

142 脊椎動物の細胞周期制御機構について誤っているのはどれか。

a. チェックポイントは抑制性の細胞内シグナルを介して働く。

b. サイクリンは単独でキナーゼ活性を示す。

c. サイクリンは細胞周期ごとに発現が異なる。

d. Cdkは異なるサイクリンと順次結合して各細胞周期を進める。

e. G1期にはサイクリンDCdk4,6が結合する。

 

143 通常型膵癌とは次のうちどれか。

a. 腺房細胞癌

b. 膵島細胞癌

c. 腺扁平上皮癌

d. 粘液嚢胞腺癌

e. 浸潤性膵管癌

 

144 直腸カルチノイドにつき正しいのはどれか。

a. カルチノイド症候群を併発しやすい。

b. 肝転移をきたすことはない。

c. 粘膜下腫瘍である。

d. 大きいものは悪性度も高い。

e. 直腸癌と同じ手術を行なう。

 

145 特殊健康診断で尿中馬尿酸を測定するのはどれか。

a. トルエン

b. キシレン

c. メタノール

d. トリクロルエチレン

e. テトラクロルエチレン

 

 

解答

aaeddbedde
aceccdaaad
bbbbcaedbb
edcbcdeaed
dacdeaedee
eaaabececb
aeacbbeacd
cbebebbedd
baaebbccdd
aedbdbadee

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bbecdddeba
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dbbdcadbed
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